萩の宿 常茂恵

松陰神社の大鳥居をくぐり、石畳の参道を進むと巨大な石碑が建っている。こ松陰神社境内にある松下村塾において、吉田松陰が誠心誠意を傾けて門下生たちにその理想を託し、道なかばに倒れた功績を評価しているのである。松陰による松下村塾での教育が、やがて萩から明治維新の原動力となって活躍する多くの志士や烈士を生み、日本近代化の胎動となったのである。すなわち、萩を「維新発祥の地」とする所以です。

松林桂月(1876年~1963年)は、明治から昭和にかけての日 本を代表する画家で、山口県萩市の出身です。彼は幼少期から絵 画に深い関心を持ち、後に東京へと移り、文人画家として知られ る渡辺崋山の影響を受ける野口幽谷に学びました。この時期に、 桂月は精密で高雅な画法を身につけ、漢詩への造詣を生かして文 人画、特に南画の領域で卓越した作品を数多く残しました。 彼の画は、水墨画における深い叙情性と独自の美意識が評価され、 日本画界において独特の地位を築きました。 桂月の画業は、詩・書とともに、画においても三絶を達成したと され、その功績は1958年の文化勲章受章によって国からも高く 評価されています。桂月は当館の創業者 厚東常吉と親交が深 <当館の創業を呼び掛けたうちの1人でもあります。

いまや“超”が付く高級魚「あまだい」。萩のあまだいは、漁獲量、品質、鮮度すべてにおいてトップクラスを誇ります。柔らかい肉質で上品な味の高級魚として知られています。

山口の味覚・とらふく刺しのお刺身を含む、季節毎の旬の素材を取り入れた会席料理をご堪能いただきます。 噛めば噛むほどうまみが出てくる「ふく刺し」、は、大胆にぐぐぐぅーっと箸を滑らせがっつり豪快に食べてもよし、一枚をじっくり味わってもよし。上品な甘さと食感を噛み締めながら、老舗ならではの、ふくの味をご賞味ください